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イチョウ葉エキス Ginkgo biloba

イチョウ葉エキス

●イチョウ葉エキスとは

イチョウ葉エキスとは、イチョウの青葉を乾燥させてアルコールで抽出されたものを指します。
ポリフェノールの一種であるフラボノイドと、強力な抗酸化作用を持つギンコライドを含んだ健康成分です。
イチョウは、約2億5千万年も前から存在していたといわれる植物です。恐竜の生息していたジュラ紀に最も栄えていたといわれ、生命力の強い長寿木で、原産地は中国であるとされています。

イチョウは昔から日本でも神社や寺院、街路などでシンボルツリーとしてよく見かける植物です。日本に伝えられたのは平安時代で、遣唐使などによって仏教の伝来とともに中国からもたらされました。
また、イチョウは植物として非常に特殊であり、現在、地球上にイチョウと類似した植物は存在していません。
イチョウはその特徴的な性質と、奇跡的に生き残った太古の植物として注目を集めていました。
●イチョウ葉エキスの歴史

イチョウ葉エキスに含まれる成分の効果を最初に見出したのはドイツで、1960年代にイチョウ葉エキスの血流改善作用の結果について、その研究報告が発表されました。
その後、1965年にドイツでイチョウ葉エキスが医薬品として登録されたことから、欧州における研究が盛んになっていきました。
なお、イチョウ葉エキスは植物由来のエキスであるにも関わらず、その研究結果が発表されてから医薬品として認可されるまで、通常ではない速さであったといわれています。
それほどイチョウ葉エキスが持つ働きや作用は、人体に対しての効果が明白であり、高い信憑性、信頼性があったということでしょう。
●イチョウ葉エキスに含まれる健康成分と性質

イチョウ葉エキスに期待できる主な健康成分としては、フラボノイドとギンコライドの二つがあげられます。

・フラボノイド
フラボノイドとは、黄色の色素でポリフェノールの一種です。
ポリフェノールとは、植物が自らの身を守るために生成する物質で、色素や苦みのもとである成分の総称です。
フラボノイドは植物の発芽や成長に関与しており、現在世界中で約4000種類が知られています。ビタミンPとも呼ばれるフラボノイドは、毛細血管を強化するなどの特徴的な働きを持ち、血行促進の効果があるとして、イチョウ葉エキスが注目されるきっかけともなった栄養素です。

イチョウ葉エキスには、30種類ものフラボノイドが含まれており、その中でも血液循環の効果が特に高いといわれている「二重フラボン」が特徴的な成分として6種類も存在しています。

「二重フラボン」とは、2つのフラボノイドが重なった成分で、その血液循環効果は他のフラボノイドと比べて約3倍も高いといわれています。

フラボノイドは、血管の材料であるコラーゲンやエラスチンの酸化を抑制します。

すなわち、フラボノイドの積極的な摂取は、しなやかな血管をつくることにつながるため、毛細血管などの末梢の血管を広げ、全身の血行促進につながります。

・ギンコライド
ギンコライドとは、イチョウ葉エキスのみに含まれる、ファイトケミカルと呼ばれる健康成分の一種です。

ギンコライドは強力な抗酸化作用を持っており、脳細胞を活性酸素から守る働きがあるといわれています。
イチョウ葉エキス特有の成分であるギンコライドには、血小板が固まることを抑え、血栓が血管壁にできることを防ぐ効果があります。
また、アレルギー症状の原因にもなる血管に起こる炎症を抑えるという働きもあります。

●各国での取り扱い

イチョウ葉エキスはその有効性、作用性から、数十カ国で医薬品として認可を受けていますが、日本では2015年現在、未だに医薬品扱いの成分としては認められていません。
欧州などにおいては、実際に効果があり、副作用がない、或いは非常に少ないことが認められた健康成分については医薬品として扱うことができます。
日本では、認可対象の健康成分に含まれる全ての成分を解明した上で、特定の症状に対する働きを治験で証明できて、初めて医薬品扱いとなるのです。
その有効性は広く知られているものの、未だに全貌が未解明なイチョウ葉エキスが、日本で医薬品としての健康成分に認可されるには今後長い期間を要することでしょう。

イチョウ葉エキスは、脳や血管の症状に対する効果で広く知られていますが、そのもととなっているのが、血流を改善する効果です。
イチョウ葉エキスの血流の改善作用は、主に3つの作用の相乗効果によって行われています。
1つ目は、血管を拡張する作用です。
イチョウ葉エキスには、血管を収縮させるトロンボキサンA2という物質の働きを抑制する作用があります。
トロンボキサンA2は血小板から生成された成分で、動脈や気管支を収縮させたり、血小板を凝集させる働きを持った物質です。
イチョウ葉エキスの働きは、動脈や気管支の収縮を妨げ、血管を拡張させる働きがあります。

2つ目は、血小板の凝集を抑制する作用です。
イチョウ葉エキスには、血小板を凝集させる物質であるPAF(血小板活性化因子)の作用を妨げる働きがあります。PAFは活性酸素やウイルスなどの刺激で、炎症やアレルギー反応が起きると発生し、血小板を必要以上に活性化させ、凝集させる物質です。
イチョウ葉エキスは、このPAFの活性を抑制して血小板の凝集などを防ぐことができます。

3つ目は、活性酸素の生産を抑制する作用です。
血液がドロドロになる大きな要因の1つは、血液中の悪玉コレステロールが活性酸素によって酸化することです。抗酸化作用を持つイチョウ葉エキスを摂取することは、血液中の悪玉コレステロールの酸化を抑えて血液をサラサラにします。
以上の3つの作用の相乗効果により、イチョウ葉エキスの摂取は血流改善の効果を発揮します。

●身体の冷えを改善する効果

イチョウ葉エキスの働きは、日常生活で感じることの多い不快な症状の緩和にも直結します。
例えば、めまいや耳鳴り、肩こりなどは血流が悪いことが原因となって起こる代表的な症状です。冷え症は女性に多い悩みですが、単なる体質による症状ではなく、血行不良が原因であるともいわれています。よって血流改善の作用は、冷え・冷え症の改善にも効果があるといわれています。

●脳梗塞などを予防する効果

血流の良し悪しは、人間の健康状態につながっているといわれており、動脈硬化や高血圧などの病気を予防する効果も期待されています。
また、脳は多くの酸素や栄養素を必要とするため、血流の状態によって脳の健康も左右されます。よって、脳内の血流が悪くなると、脳細胞に栄養などが行き届かなくなることで、脳の細胞が死んでしまったり、脳内に血栓ができて脳梗塞を引き起こす危険性が高まります。
したがって、イチョウ葉エキスは脳における血管障害を阻害するので、脳梗塞などの疾患を予防する効果もあるといわれています。

●認知症を予防する効果

認知症とは、脳の障害によって知的能力が著しく低下する症状の総称で、イチョウ葉エキスは認知症の予防や改善に効果があると考えられています。

近年の研究で、女性ホルモンがアルツハイマー病の発生を抑えるらしいことがわかってきていますが、イチョウ葉エキスの女性ホルモン分泌促進作用が痴呆症の改善に効果的ではないか、との考察もあるようです。

イチョウ葉エキスのサプリメントには様々な種類がありますが、品質や各種成分の含有量には商品ごとに大きな差があります。各製品を詳細に調査をしてからのご使用をおすすめします。

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