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ホメオパシーとは

治療の可能性を広げ、患者中心の代替医療

ホメオパシーは、ギリシャ語の homoios(似たもの)と pathos(病・苦しみ)を組み合わせた言葉です。19世紀初頭にドイツ人の医師、サミュエル・ハーネマンが体系化した代替医療で、日本に紹介されたのは1990年代後半のことです。

ホメオパシーでは本来、体に備わっているといわれる自然治癒力に働きかけ、病気の人が体全体のバランスを取り戻し、回復していく過程に作用していると考えられています。疾患ではなく、病気の人に個別的に行う治療であることから、病気を診る医療ではなく人を見る医療といわれています。

ホメオパシーでは、「最小限の薬量の法則」に基づき、鉱物や植物などを高度に薄めた液体を小さな砂糖の玉にしみこませます。この砂糖の玉をレメディーと呼びます。

具体的な方法として、患者ははこの小さな砂糖の玉を舌下に入れ、そのまま溶けるのを待ちます。そして、レメディがその人の抱える体の不自然なパターンと適合している場合は共鳴し、その人が持つ自然治癒力が揺り動かされ、体が快方へと向かい始めるという仕組みです逆にレメディが適合していない場合には、自然治癒力が揺り動かされる作用はありません。また、レメディは原物質のほとんどないほどに薄められていますので、赤ちゃんや妊婦、高齢の方でも安心して使うことができます。

欧米では、ガン、

サミュエル・ハーネマン

ホメオパシー医学の産みの親であるサミュエル・ハ一ネマンとはどういった人物だったのでしょうか。

ハーネマンはドイツ・マイセンに1755年に生まれ、1843年に生涯を閉じました。薬剤師、言語学者、翻訳者、自然療法家の先駆者であり、また、史上初の精神科医とも称されています。

ハーネマンは、マラリアの特効薬 (キナの皮)を健康な人が服用すると、マラリアそっくりの症状を起こすことにヒントを得て「似た病が似た病を治す」という原理を立脚。また、原液を希釈するほど、激しく振とうするほどホメオパシ一薬の効力が高まり治療効果が高まることに気づき、「最小限の薬量」いう原理を発見しました。

欧州でのホメオパシーの現状

ホメオパシーは西洋医学から生まれた医療体系ですので、西洋医学の流れを受け入れやすい土台のあるヨーロッパではさまざまな形式で活用されています。

各国別の事情をみると、フランスでは国民の40%がホメオパシーの利用経験があります。治療は医師のみがおこなっていますが、家庭では応急手当(ファーストエイド)に利用され、薬局で手に入ります。

イギリスでは少し変わっていて、動物にレメディを投与するには獣医師の資格が必要ですが、人に投与する際は医師の資格は問われません。ですから医師でない治療家もいますが、イギリスでは地域ごとに家庭医制度を設けていて、家庭医の紹介状がない限り患者さんがいくらホメオパシーを受けたいといっても、保険制度の中でホメオパシーを受けられないという別の規制もかかっています。イギリスではとてもポピュラーな存在であり、西洋医学の次に利用されている代替医療となっています。

ドイツでは、レメディの形態が混合レメディといって、ひとつの夕ブレットでいろいろ効くようにレメディが混合して含まれています。

イ夕リアでは、以前は医師以外でも診断できましたが、法的に規制が入り治療者は医師だけとなって治療の質が改善されました。

オランダでは、西洋医学かホメオパシー医療か、治療者がどちらかを選ぶ必要があり、ホメオパシー医療をする場合は西洋医学の医療免許を返すことが制度づけられています。

フランスやべルギー、イタリアなどほとんとのヨーロッバ諸国では、レメディが医薬品として認可され、多くの国で保険制度が適応されています。

日本での実情

日本ではレメディは医薬品として認められておらず、保険適用の対象となっていません。そのために、ホメオパシーによる医療制度については法的規制もなく、混乱した状態にあるというのが実情です。

さらに雑誌や最近ではインターネットでも、ホメオパシーの効果をある特定のことだけ強調したり、すばらしいことばかりという情報が飛び交うようになっています。患者さんの治療を扱っている以上、こうした状態は好ましくなく、日本のホメオパシーが適切に行われるための医療制度と環境づくりが強く望まれています。

ホメオパシーを受診する場合は、知識のある医師に見てもらうことをおすすめします。ホメオパシーは日本ではこれまでほとんど知られていませんでしたが、 ここ数年の間に民間療法・代替医療のひとつとして、ごく一部で治療行為がなされようになりました。

さらに医師の中にもホメオパシーを学ぶグループができ始めました。この補完療法を真摯に実践するために、また、医療関係者の連帯をはかり、日本におけるホメオパシー医療の普及に貢献することを目的に、2000年に「日本ホメオパシー医学会」が設立されました。

ホメオパシーでは、その人に最適なパターンのレメディを見つけることが最も大切です。治療者は情緒的な介入ではなく、患者さんのありのままを受け取る必要があります。「患者さんと分かち合い共感する」のではありません。「患者さんの症状とレメディのパ夕ーンを照らし合わせる(ミラーリング)」のです。 だからその人が語りやすい、自分のことが正直に言える、という環境をつくることがとても大切です。

 

 

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