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だいたいいりょうナビ / 代替医療とは現代医療を補完・代替する医療のことです。/ がん・糖尿病・アレルギーなどに対する世界各国の様々な代替医療や健康情報をお届けします。

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温泉 9種類の泉質と特徴

自分に合った泉質で温泉療法を

温泉の効果は、まず、温熱が血行をよくし、新陳代謝を促し、筋肉や関節の痛みをやわらげることにあります。また、水圧によって血液の循環がよくなり、疲れやむくみをとります。そして水中では浮力によって体が軽くなるので、リハビリや筋力アップにも効果的です。

現代の温泉療法は「地下の天然産物である温泉水、天然ガス、泥状物質などのほか、温泉地の環境や気候要素も含めて医療保養に利用する」ことを指しており、大別すると、狭い意味と広い意味の温泉療法に分けることができます。

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狭い意味でいうところの温泉療法は、温泉病院などで医師の管理下のもと、医療または代替医療として行う慢性疾患の療法や、リハビリテーションなどを指します。

いっぽう、広い意味での温泉療法は、温泉地に一定の期間滞在し、温泉浴のほか転地気候療法(環境療法)、理学療法、水中運動、陸上運動、森林浴、海洋浴、食事療法など、地域の特徵ある健康素材を組み合わせて行う療法をいいます。

9種類の泉質と適応 – 代替医療として

温泉水には、火山噴出物や湧き出す通路で混在した岩石・土壌の 成分など、いろいろな化学成分が溶け込んでいます。湿泉水に含まれているこの化学成分の違いが、温泉の泉質です。泉質は千差万別 ですが、その中でも医療効果が医学的に認められているものが療養泉です。療養泉は主成分によって大きく9種類に分けられますが、決して1種類だけの成分ではなく、多くは混合されています。

以下に、泉質の分類と温泉浴および飲泉の適応を解説します。ご自身の体調に合わせて、温泉選びの参考にしてください。

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二酸化炭素泉(炭酸泉)

血行促進・保湿効果が高い

炭酸ガス成分が溶けていて、小さな気泡が出るため「泡の湯」ともいわれます。低温ですが保温効果が高く、血管を拡張して血液の循環をよくする効果があります。リハビリテーションに利用されるほか、自律神経調整と血中インシュリン増加の作用があります。痛みを和らげる鎮痛剤効果があることでも知られています。

日本では全温泉の1%以下と、割合的に非常に少ない温泉です。飲泉すると食欲が高まりますが、下痢のときには飲泉は避けましょう。

●浴用:高血圧症、動脈硬化症、糖尿病、自律神経失調症、更年期障害、関節痛、冷え性、しもやけなど

●飲用:慢性消化器疾患、慢性便秘症

●代表的な温泉:肘折温泉(山形県)、八町温泉(福島県)、湯屋温泉(岐阜県)、有馬温泉(兵庫県)、長湯温泉(大分県)

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炭酸水素塩泉 (重曹泉、重炭酸土類泉)

重曹泉は美人の湯

炭酸水素ナトリウムを含む重曹泉と、カルシウムイオンやマグネシウムイオンを含む重炭酸土類泉の2種類があり、アルカリ性の泉質です。肌がなめらかになり、特に重曹泉は「美人の湯」ともいわれます。重炭酸土類泉は鎮静作用や炎症を抑える作用があるので、アレルギー性疾患や慢性の皮膚炎に有用です。入浴後は清涼感があり、尿酸排泄作用もあります。日本の温泉では約5%と、割合的に少ない温泉です。

●浴用:高血圧症、動脈硬化症、痛風、冷え性、しもやけなど

●飲用:慢性消化器疾患、胃十二指腸潰瘍、逆流性食道炎、糖尿病、痛風など

●代表的な温泉:夏油温泉(岩手県)、増富温泉(山梨県)、白骨温泉(長野県)、雄琴温泉(滋賀県)、龍神温泉(和歌山県)

 

塩化物泉 (食塩泉)

よく温まりシニア世代向きの泉質

海水の成分に似た食塩を含んでいる温泉。入浴後、皮膚についた食塩が汗の蒸発を防ぐため、保温効果が高く、シニア世代に向いています。また、抑うつ症状の改善がみられます。海岸付近に多く、日本の温泉のなかでは約30%と単純温泉に次いで数が多い泉質です。

●浴用:高血圧症、動脈硬化症、関節痛、冷え性、しもやけ、婦人病、不安障害など

●飲用:慢性消化器疾患など

●代表的な温泉:浅虫温泉(青森県)、熱海温泉(静岡県)、白浜温泉(和歌山県)、小浜温泉(長崎県)、別府温泉(大分県)

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硫酸塩泉 (石膏泉・芒硝泉・苦味泉)

動脈硬化の予防に

硫酸塩醃酸イオンが主成分で、カルシウムを含む石膏泉(せっこうせん)、ナトリウムを含む芒硝泉(ぼうしょうせん)、マグネシウムを含む苦味泉(くみせん)の3つに分けられます。硫酸イオンには血液に多くの酸素を送り込む作用があり、動脈硬化の予防にもなる湯です。血圧降下作用や鎮静作用もあるため、「脳卒中の湯」とも呼ばれます。皮膚の脂分を洗い流す作用があるために、入浴後乾燥しやすい方もいます。

●浴用:高血圧症、動脈硬化症、関節痛、冷え性、しもやけ、不安障害など

●飲用:胆石、高脂血症、糖尿病、慢性便秘など

●代表的な温泉:天神峡温泉(北海道)、赤倉温泉(新潟県)、伊香保温泉(群馬県)、水上温泉(群馬県)、玉造温泉(島根県)

 

含鉄泉(含鉄・銅泉)

貧血に効果的

鉄分を含む温泉。湧き出したときは無色透明ですが、空気に敏れると褐色になります。源泉に近い無色のお湯は効果が高く、茶褐色に濁ったお湯は効力が落ちています。一番の特徴は温熱作用で、含鉄泉に浸かれば体がポカポカに温まります。

強酸性の鉄泉は皮膚の脂分を流すため、乾燥肌の方には向きません。日本の温泉の中では約1%と、非常に少ない泉質です。

●浴用:鉄欠乏性貧血

●代表的な温泉:万座温泉(群馬県)、長良川温泉(岐阜県)、長浜温泉(滋賀県)、有馬温泉(兵庫県)、雲仙温泉(長崎県)、鉄輪温泉(大分県)

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硫黄泉(硫化水素泉)

温泉のにおいが特徴的

硫化水素ガス特有の匂いがあります。源泉やガスの噴気ロには黄白色の硫黄が結晶し、「湯の花」になります。解毒作用や皮膚をなめらかにする働きがありますが、刺激が強いため、湯あたり・湯ただれには注意が必要です。また、換気の悪い浴室では中毒を起こすことがあるので注意が必要です。硫黄泉は、血行促進、代謝促進、整腸作用、殺菌作用など様々な効能が期待できるでしょう。

●浴用:高血圧症、動脈硬化症、痛風、関節痛、婦人病など

●飲用:糖尿病、コレステロール抑制、便秘症など

●代表的な温泉:川湯温泉(北海道)、銀山温泉(山形県)、高湯温泉(福島県)、万座温泉(新潟県)、指宿温泉(鹿児島県)

 

酸性泉(明ばん泉)

殺菌性が高い

多くのの水素イオンを含み、特に醆性の強い温泉です。殺菌性が高く、水虫などによく効きます。酸性泉は刺激が強く、膝裏や足の付け根、脇など、皮膚が薄くて弱い部位が、ただれてしまうこともあるの入浴には注意が必要です。肌の弱い方は、入浴後に真水で洗い流すとよいでしよう。高齢で乾燥肌の方には向きません。

●浴用:慢性皮膚疾患(特にアトピー性皮膚炎、乾癬)、婦人病

●飲用:慢性消化器疾患など

●代表的な温泉:玉川温泉(秋田県)、蔵王温泉(山形県)、岳温泉(福島県)、草津温泉(群馬県)、雲仙温泉(長崎県)

 

放射能泉

飲泉・吸入が効果的

微量の放射能を含み、ラジウム泉、ラドン温泉とも呼ばれます。温泉中に含まれる放射能は気体で、体内に摂取してもすぐに呼吸とともに排泄されるので心配ありません。尿酸を尿から排泄する作用もあるので「痛風の湯」ともいわれます。免疫力の向上にも効果があるようです。入浴や飲泉のほか、吸入が最も効果があります。抗がん作用が取り上げられますが、かかりつけの医師または温泉医に相談の上、利用してください。

●浴用:関節リウマチなど

●飲用:痛風、神経痛、関節痛、婦人病

●代表的な温泉:登別温泉(北海道)、玉川温泉(秋田県)、天竜峡温泉(長野県)、三朝温泉(鳥取県)、鷺ノ湯温泉(島根県)

 

単純温泉

日本で最も多い泉質

泉温は25℃以上あっても、含まれている成分がどれも規定量に達しない温泉。無色透明で無臭。からだへの刺激が少なく、効能もさまざまで、日本の温泉に最も多い泉質です。こどもからシニア世代まで安心して入湯を楽しむことができます。「中風(脳卒中)の湯」「神経痛の湯」など、名湯と呼ばれる温泉が数多くあります。

●浴用:病後の静養、手術後の静養、骨折や外傷後の静養

●代表的な温泉:鬼怒川温泉(栃木県)、下田温泉(静岡県)、下呂温泉(岐阜県)、道後温泉(愛媛県)、由布院温泉(大分県)

 

※入浴するときの注意:高齢者、高血圧症、動脈硬化症、心臟病、呼吸器病の方は、42℃以上の高温浴を避けましょう。

 

温泉療法とは

 

 - 温泉療法