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鍼・灸 (はり・きゅう)

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■鍼・灸とは

鍼・灸は非常に細い金属の鍼や、もぐさを使った灸(きゅう)で、身体の経穴(けいけつ・ツボのこと)や経絡(けいらく)に刺激を与え、様々な病気の予防・治療を行う代替医療です。

鍼灸の総合的な作用として、自律神経系、内分泌系、免疫系等を刺激し、その結果として、筋緊張の緩和、血液及びリンパ液循環の改善等の効能があります。更に生体の恒常性(病気を自然に回復させる治癒力)に働きかけるのではないかと考えられています。

根底にある東洋医学の考え方に基づき、身体のバランスを整え、本来持っている治癒力を引き出した療法を行うため、副作用の少ない治療法として、予防医学・アレルギー治療・美容・スポーツ分野など様々な分野で注目されています。

■鍼灸の歴史と成り立ち

鍼灸は2000年以上前の中国で始まった治療法です。古代中国では、どんな病気や症状も鍼によって治すことができると信じられていました。日本では鍼、灸などの中国医学概念は遣隋使や遣唐使などによってもたらされ、その後発達していきます。701年に制定された大宝律令においては、医療を司る官職として鍼師が医師、按摩師などとともに規定されました。以降、鍼師は医師などと日本の医療の中核を担っていくことになります。

現在においては細いステンレス製の使い捨て鍼を刺しますが、遥か昔は骨や石、金銀などの金属でてきた鍼を使用したといわれています。

また、中国で鍼灸が行われ始めるよりはるか昔のヨーロッパの青銅器時代に、アルプス山脈付近で経穴を使った治療が行われていたという考察があります。

灸とは、もぐさを使用して経穴に熱刺激を加える方法で、一般的に「お灸」と言われています。その方法は、もぐさを直接皮膚の上に乗せて着火させる直接灸と、もぐさと皮膚の間を空けて行う間接灸とに大別されます。

鍼灸は代替医療や伝統医学の中でも重要な位置を占めています。鍼が他の代替医療と異なる存在であるのは、独自の伝統と思考原理を持つということです。人体機能の捉え方が体系化されていて、様々な人に知られているというのも鍼の特徴です。

最も研究の進んだ代替医療のひとつである鍼灸は、様々な痛みを治療する方法として主流医学にも受け入れられてきました。

特定の症状に対する鍼治療の適用はアメリカ国立衛生研究所やイギリスの国民保健サービス、WHO世界保健機関、アメリカ国立補完代替医療センターによって認められています。

■効果・効能
神経痛・神経麻痺・痙攣・脳卒中後遺症・自律神経失調症・頭痛・めまい・不眠・神経症・ノイローゼ・ヒステリー ・関節炎・リウマチ・頚肩腕症候群・頚椎捻挫後遺症・五十肩・腱鞘炎・腰痛・外傷の後遺症(骨折、打撲、むちうち、捻挫)心臓神経症・動脈硬化症・高血圧低血圧症・動悸・息切れ・気管支炎・喘息・風邪および予防・胃腸病(胃炎、消化不良、胃下垂、胃酸過多、下痢、便秘)・胆嚢炎・肝機能障害・肝炎・胃十二指腸潰瘍・痔疾 ・バセドウ氏病・糖尿病・痛風・脚気・貧血・膀胱炎・尿道炎・性機能障害・尿閉・腎炎・前立腺肥大・陰萎・更年期障害・乳腺炎・白帯下・生理痛・月経不順・冷え性・血の道・不妊・中耳炎・耳鳴・難聴・メニエル氏病・鼻出血・鼻炎・ちくのう・咽喉頭炎・へんとう炎・眼精疲労・仮性近視・結膜炎・疲れ目・かすみ目・ものもらい・小児神経症(夜泣き、かんむし、夜驚、消化不良、偏食、食欲不振、不眠)・小児喘息・アレルギー性湿疹・耳下腺炎・夜尿症・虚弱体質の改善・抗がん剤副作用の緩和(痛み、吐き気、しびれなどの不快な症状を低下させる)・がんによる諸症状(頭痛、悪心、嘔吐、疲労)の緩和・がん再発予防

■副作用
まれに出血あるいは内出血することがありますが、健康な人であれば問題となることはほとんど無いといわれています。一般的に安全で、大きな副作用もありません。針を刺すときの痛みに関しても、熟練した鍼師が施術すれば無痛です。

■費用に関して
比較的安価です。医師の「同意書」が必要となりますが、一部の疾患では健康保険を利用することができます。

 - 疾患・症状別の代替療法